イラン大統領選決選投票、改革派のペゼシュキアン氏が勝利
(CNN) イラン大統領選の決選投票が5日に行われ、改革派のペゼシュキアン元保健相が勝利した。国営プレスTVが6日、選挙本部を引用して報じた。国内外で緊張が高まる重要な時期の選挙で、保守強硬派の対立候補を破った。
プレスTVによると、集計された3050万票のうち、ペゼシュキアン氏は1630万票以上を獲得。保守強硬派のジャリリ元最高安全保障委員会事務局長の得票は1350万票だった。選挙本部を引用する形で伝えられた投票率は49.8%。
ペゼシュキアン氏は最初の投票でジャリリ氏を上回る票を獲得していた。この時の投票率は40%と、1979年のイスラム革命後に実施された大統領選での最低を記録した。
大統領選は、5月19日にライシ大統領らがヘリコプター事故で死亡したことを受けて実施された。
ペゼシュキアン氏は心臓外科医でもあり、反政府デモを支持する発言で注目された。父がアゼルバイジャン人、母がクルド人で、人種的少数派から支持を集めている。
イランでは最高指導者が最終決定権を握り、大統領は対外的な「顔」の役割を果たす。