ノーベル賞受賞のイラン活動家、禁錮刑さらに1年

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イランの人権活動家ナルゲス・モハンマディ氏=2007年6月/Reihane Taravati/Middle East Images/AFP/Getty Images

イランの人権活動家ナルゲス・モハンマディ氏=2007年6月/Reihane Taravati/Middle East Images/AFP/Getty Images

(CNN) イラン国内で収監されたまま昨年のノーベル平和賞を受賞した女性人権活動家、ナルゲス・モハンマディ氏(52)が、新たに1年の禁錮刑を科された。同氏の弁護士が18日、SNSへの投稿で明らかにした。

モハンマディ氏は過去20年間のほとんどを獄中で過ごしてきた。

弁護士によると、新たに反体制プロパガンダを広めた罪で禁錮1年を言い渡された。イランの学生でジャーナリストのディナ・ガリバフ氏が風紀警察のメンバーから性的暴行を受けたと訴え、4月に逮捕されたことについて、モハンマディ氏が出した声明が問題視された。

罪状にはさらに、同氏が2月に国民への書簡で国会議員選をボイコットするよう呼び掛けたこと、スウェーデンやノルウェーの議会と連絡を取っていたことも挙げられた。

モハンマディ氏は過去3年間で6回の裁判にかけられ、弁護士によれば計13年3カ月の禁錮刑とむち打ち154回、国外追放、4カ月の道路清掃作業を言い渡されている。直近では1月にも、プロパガンダを広めたとして1年3カ月の禁錮刑が追加されたばかり。

同氏は獄中からも抗議の声を上げ続けてきた。最近では、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争終結を求め、ガザ南部ラファの難民キャンプに対するイスラエル軍の攻撃を非難する書簡を公開した。

イラン国内で頭髪を覆う布「ヒジャブ」の着用義務に抗議する女性たちへの支持も表明してきた。

イラン女性への抑圧に抵抗し、人権と自由を求める闘いを続けてきたことが評価されて、昨年のノーベル平和賞を受賞した。授賞式には、収監中の本人に代わって双子の娘と息子が出席した。

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