バングラデシュ最高裁、公務員の特別枠縮小を決定 暴動の激化受け

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外出禁令氏を受けて市内で警備にあたる兵士や警官=20日、バングラデシュ首都ダッカ/Anik Rahman/Reuters

外出禁令氏を受けて市内で警備にあたる兵士や警官=20日、バングラデシュ首都ダッカ/Anik Rahman/Reuters

(CNN) バングラデシュの最高裁判所は21日、公務員の割り当て制度の復活を撤回した。この割り当て制度をめぐっては、首都ダッカなどの都市で街頭や大学のキャンパスにデモ参加者が集結。暴動によって数十人が死亡、数百人が負傷したと報じられている。

同制度では、公務員職の約30%が1971年のパキスタンからの独立戦争に従軍した退役軍人の親族に割り当てられていた。

公務員は雇用の安定と高給が約束されているため、この割り当て制度は高い失業率に直面する同国で多くの人々、特に学生や若年層の怒りを買っている。

この制度は2018年、同様の抗議を受けて廃止されたが、高等裁判所は今年6月、廃止は違憲であるとの判決を下し、制度を復活させた。最高裁は今月10日、審理を進める1カ月間、制度を停止するとしていた。

最高裁は21日、割り当て制度を復活させた判決を棄却し、公務員の93%は実力に基づき応募者に開放されるとの判断を示した。

ロイター通信によると、判決に先立ち、政府は21日、暴動を鎮圧するため19日に発令していた夜間外出禁止令を延長。兵士を配備し、ダッカ市内の巡回にあたらせた。

地元メディアによると、夜間外出禁止令は最高裁の審理後も続いており、解除がいつになるかは不明だ。

CNNは首相府や内務省、警察に連絡を取ろうとしたが、政府が実施した停電の後、携帯電話やインターネットのサービスは全国的にほとんど停止したままとなっているようだ。

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