クルスク州から避難のロシア人、ウクライナ軍攻撃の恐怖を振り返る

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赤十字社の人道援助センター=13日、ロシア・クルスク州/Anatoliy Zhdanov/Kommersant/Sipa USA/AP

赤十字社の人道援助センター=13日、ロシア・クルスク州/Anatoliy Zhdanov/Kommersant/Sipa USA/AP

(CNN) ロシア南西部クルスク州から避難した住民がこのほど、地元がウクライナ軍の攻撃にさらされた恐怖の経験を振り返った。

ロシア緊急事態省は14日、クルスク州のルゴフ、リルスク両地区で避難が行われる様子を収めた動画を公開した。動画には、避難作業員が所持品をバスに運び込む高齢者を手助けする様子が映っている。

リルスクはウクライナ国境から約26キロの距離に位置し、人口は約1万5000人。ルゴフは国境から約47キロで、およそ1万7500人が暮らす。

ロイター通信による動画の翻訳によると、ガリーナという名の高齢女性は、ウクライナ軍が「至近距離から住宅」を攻撃したと説明。幸運にも地下室に避難できたと振り返った。

「『さあ行こう。道路を歩く方が楽だ』と言われ、路上で何人かの軍人、通信員を目にした。私が彼らに近づき方向を尋ねると、『我々の車に乗せよう。手を貸すから書類を見せて欲しい。やり方は分かっているだろう』と言われた。恐ろしかった」(ガリーナさん)

一方、ウクライナはロシアがクルスク州の民間人を見捨てていると非難。ウクライナのクリメンコ内相は、住民は「最重要物資もないままロシアに捨てられた」と主張した。

クリメンコ氏によれば、ウクライナ軍は「可能な限り速やかに人道支援を用意することができるよう、飲み水や食料、医薬品、衛生用品といった地元住民のニーズ」に関して内務省と調整しているという。

ロシアはこれまでのところ、ウクライナの非難に公に反応していない。

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