ロシア、ウクライナ要衝ポクロウシクに「急接近」 クルスク侵入許した後も前進
(CNN) ロシアがウクライナ東部の軍事要衝ポクロウシクに「急接近」していることが分かった。地元当局者が明らかにした。ウクライナがロシア南西部クルスク州で奇襲をかけた後も、ロシアは前進を続けている。
ポクロウシクの戦前の人口は約6万人にとどまり、多くの住民が全面侵攻開始後に街を離れた。大都市ではないものの、もう一つの軍事要衝コンスタンチノフカへのアクセスが容易なことから、ウクライナ軍の重要拠点となっている。
ウクライナは両都市を結ぶ道路を前線への補給や、死傷者のドニプロへの退避に使用している。
ポクロウシク軍政当局トップのセルヒ・ドブリアク氏は地域住民に対し、遅滞なく避難するよう要請。SNSテレグラムへの15日の投稿で「敵はポクロウシク郊外に急接近している」と説明した。
ドブリアク氏の警告は、ウクライナがここ1週間で越境攻撃に成功した後も、ロシアがウクライナの他地域への攻撃の手を緩めていないことを示す。
ウクライナは奇襲攻撃の開始後、1000平方キロを超えるロシア領を奪取。ロシア人数万人が自宅を追われる結果になった。
ウクライナ当局は16日、既にロシア国内に35キロほど入り込んでいる軍が「一部の地域では1~3キロ」前進したとの認識を示した。
ロシアはクルスク州での領土喪失に対処するため、ウクライナの占領地で戦う兵士数千人を前線から移動させたとみられる。