ザポリージャ原発付近にドローン攻撃、IAEAが懸念表明

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ウクライナ中南部ザポリージャ原発=2023年6月/Alina Smutko/Reuters/File

ウクライナ中南部ザポリージャ原発=2023年6月/Alina Smutko/Reuters/File

(CNN) ロシア軍の占領下にあるウクライナ中南部ザポリージャ原発の近くにドローン(無人機)攻撃があったとの報告を受け、国際原子力機関(IAEA)は17日、同原発の安全性が低下しているとの懸念を表明した。

IAEAのグロッシ事務局長は同日の報道発表で、ザポリージャ原発が危険にさらされていることに強い懸念を示し、紛争の全当事者に自制を求めた。

同原発からIAEAに入った情報によると、敷地周辺に設けられた保護区域のすぐ外に攻撃があった。近くには冷却水散布用の貯水池があり、約100メートル先には原発への電力供給ルートで唯一残った送電線が通っている。

IAEAのチームが現地を訪れ、ドローンによる攻撃と断定した。けが人や装置への被害はなかったが、二つのゲートの間で道路に損傷がみられた。

ロシア国営タス通信は原発職員の話として、ウクライナ軍のドローンが道路に砲弾を投下したとの見方を伝えた。

ウクライナ軍はこの件について公にコメントしていない。ロシアとウクライナはこれまでも、同原発への攻撃をめぐり非難の応酬を繰り返してきた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は先週末、ロシア軍がザポリージャ原発で火災を起こしたとして、敷地内の冷却塔から煙が立ち上る場面の動画を公開した。これに対し、ロシア側の複数の当局者はウクライナ側の仕業だと主張した。

IAEAのチームは17日、同原発周辺でこの1週間、激しい戦闘があったことを指摘。冷却塔が損傷を受けているが、安全性に直接の影響はないとの見解を示した。

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