世界最高齢の117歳女性死去、新たな最高齢は日本人女性
(CNN) ギネス記録で世界最高齢と認定された米国生まれの女性マリア・ブラニャス・モレラさんが死去した。117歳だった。家族が20日、SNSで明らかにした。
ギネス・ワールド・レコーズも、モレラさんが117歳と168日で死去したことを確認した。年齢が確認できる人物の中では史上8番目の長寿だった。
ギネスによると、モレラさんは20年前から入居していたスペイン・カタルーニャの介護施設で19日に亡くなった。
家族はX(旧ツイッター)の本人のアカウントに、「本人が望んだ通りの最期でした。眠りながら、安らかに、苦痛もなく」と投稿した。
モレラさんは死の間際、家族にこう語ったという。「いつかは分からないけれど、もうすぐこの長い旅は終わりを迎える。死はこれほど生きてすり減った私を見つけるだろう。それでも私は笑顔で、自由で、満ち足りた自分でいたい」
若かりし頃のモレラさん/Supercentenaria/Twitter
誕生は1907年3月4日。ライト兄弟が動力機による初飛行を成功させてから4年足らず、沈没の悲劇で知られるタイタニック号の建造が始まる2年前だった。
モレラさんは両親がスペインから米国へ移住した1年後に誕生。8年後の第1次世界大戦中、一家は再びスペインへ戻った。モレラさんはスペイン内戦と第2次世界大戦も経験した。
介護施設では娘の助けを借りながらXを使い、何千人ものフォロワーと交流していた。
モレラさんは2023年1月、フランスの修道女シスター・アンドレが118歳で死去した後、世界最高齢と認定されていた。
110歳以上の高齢者の年齢確認を行っている非営利団体によると、新たな世界最高齢は116歳の糸岡富子さんになった。