イタリア・シチリア島沖のヨット沈没、船長が捜査対象に
(CNN) イタリア南部シチリア島沖で豪華ヨットが沈没して乗客が死亡した事件で、イタリアの検察当局は26日、船長が故殺と過失致死の容疑で捜査対象となっていると明らかにした。
ジェームズ・カットフィールド氏(51)はヨットが嵐に見舞われて沈没した際に船長を務めていた。ヨットの沈没により、英国のIT起業家マイク・リンチ氏やリンチ氏の18歳の娘ら乗客6人が死亡した。ヨットのシェフのレカルド・トーマス氏も死亡したとみられている。
カットフィールド氏ら15人は救助された。
ヨットは海上で発生した竜巻によって沈没したとみられている。イタリア当局は、乗員の行動やヨットの取り扱いが沈没につながったのかどうか捜査を行っている。
検察によれば、カットフィールド氏はニュージーランド生まれで、拘束はされていないものの、捜査が行われている間はイタリアを離れることは認められていない。ロイター通信によれば、海事法では船長は船をはじめ、乗員乗客全員に対して全責任を負う。