ガザでポリオワクチン開始、子ども64万人への接種目指す

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8月31日、ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院でポリオの予防接種を受ける乳児/Mohammed Salem/Reuters

8月31日、ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院でポリオの予防接種を受ける乳児/Mohammed Salem/Reuters

(CNN) イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区で1日、数十万人の子どもを対象とするポリオのワクチン接種が国連機関の主導で始まった。

ワクチン接種は8月31日から始まり、9月1日に本格始動した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はイスラエルが合意した一時的な戦闘休止の間に、ガザ地区の子ども64万人に対するポリオのワクチン接種を目指す。これは10歳未満の子どもの約90%にあたる。

パレスチナ保健当局は、予防接種を全面的に成功させるためには「真の停戦」が必要だと強調している。

ガザの保健省は記者会見で、「このワクチンを必要とするパレスチナ人がいる場所には、危険があろうとどこへでも行く」とした上で、「対象者全員に到達するためには停戦が必要だ」と訴えた。

ワクチン接種は今月12日までの予定で実施する。UNRWA幹部は1日、「ガザを横断して60万人を超す子どもに到達することは時間との戦い」とX(旧ツイッター)に投稿した。

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長も「ガザの子どもたちが今日、待望のポリオワクチン接種を受けている。そうした子どもたちにとって最高のワクチンは平和だ」と訴えた。

ガザ地区では6月にポリオのウイルスが下水から検出され、乳児1人がガザで25年ぶりにポリオと診断されていた。

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