住民避難の学校にミサイル攻撃、死者22人 ガザ市近郊
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区北部のガザ市近郊で21日、数千人の住民が避難している学校にイスラエル軍のミサイルが撃ち込まれ、パレスチナ当局者らによると女性や子どもら少なくとも22人が死亡した。
イスラム組織ハマスが運営するガザ広報局によると、生後3カ月の乳児を含む子ども13人が死亡した。手足の切断手術が必要な子どもたちもいたという。
イスラエル軍は、この学校がハマスの指令拠点として使われていたと主張。民間人の犠牲を避けるため、事前に警告を発したと述べた。
軍は「ガザ市のハマス指令センターで活動していたテロリストたちに対し、精密攻撃を実施した」「指令センターはかつて学校として使われていた施設の中に置かれ、ハマスのテロリストたちがテロ攻撃を計画、実行するのに使っていた」と発表した。
建物の被害の具合を調べるパレスチナの人々/Omar Al-Qattaa/AFP/Getty Images
現場にハマスのメンバーがいたかどうか、CNNは確認できていない。イスラエル軍はこれまでも、ハマスが学校や病院を指令拠点にしているとの主張を繰り返してきた。
学校に避難していた女性はCNNに「警告はなかった。学校にいたら突然、ミサイルが降り注いできた」と訴えた。「アマル」と名乗る少女は「私たち子どもが何をしたというの」「学校も家もない。どこへ行けばいいのか」と問い掛けた。
イスラエル軍はまた、ガザ地区南部ラファ周辺で最近、人道支援のトラックを略奪する「武装戦闘員」のグループが見つかったと発表した。逃走したグループの車をドローンで発見し、空軍機がメンバーを排除したという。