ハマス最高幹部シンワル氏殺害を確認、イスラエル軍発表
(CNN) イスラエル軍は17日、イスラム組織ハマスの最高幹部、シンワル政治局長の殺害を確認したと発表した。
イスラエル軍はこれより前、パレスチナ自治区ガザ地区南部での作戦で戦闘員3人を殺害し、このうちの1人がシンワル氏である可能性があるため確認を進めていると明らかにしていた。
情報筋によると、イスラエルはDNA鑑定のほか、生体情報や歯科記録で殺害された人物がシンワル氏であることを確認した。シンワル氏は過去に殺人の罪で20年以上にわたってイスラエルで収監されていたため、イスラエル政府は同氏の生体情報を保有している。
シンワル氏はハマスのガザ地区の指導者を長く務め、昨年10月7日のイスラエルへの奇襲を首謀したとされている。今年7月に政治局長だったハニヤ氏が訪問先のイランの首都テヘランで殺害されたのを受けて、後任に任命された。
シンワル氏の姿は奇襲攻撃以降、公の場で確認されておらず、ガザの地下トンネルに潜んでいるとみられていた。
イスラエル軍のラジオ局が報じたところによると、同軍は17日早朝にガザ南部の建物で「不審な動き」を検知し、戦車で砲撃した。その後、ドローン(無人機)で攻撃現場をスキャンし、兵士らが瓦礫(がれき)の中にシンワル氏の顔があるのを確認したという。