トランプ氏もバットマンも連行、中国がハロウィーン取り締まりに躍起になる理由
上海ディズニー・リゾートなど公認のハロウィーンパーティーは予定通りに開かれた。一方、公の場でのパーティーが縮小されたことは、SNSの投稿に見て取れる。
「今年は上海の巨鹿路でハロウィーンの仮装はもう許されないの? 私のフィードに写真が一枚も出て来ないのはなぜ?」。中国の大手SNS微博(ウェイボー)にはそんなコメントが書き込まれた。ナイトスポットの巨鹿路で、警察が歩行者の通行を制限している画像もある。
警察に連行される仏像に扮したハロウィーンのイベント参加者=26日、上海/1295459376/Douyin
日本や韓国と同様に、中国でもハロウィーンには仮装した若者らが友人と集まってイベントを楽しんでいる。
しかし中国の国営メディアはここ数年、欧米のお祭りに関する「過度の熱狂」を自制するよう、市民に警告していた。
中国・上海ではハロウィーンのイベントが開催された=27日/CFOTO/Future Publishing/Getty Images
金髪のかつらと右耳の包帯でトランプ氏に扮した若い男性の投稿はSNSに掲載され、その後削除された。
ネットに投稿された動画によると、スーパーマンやバットマン、さらにはブッダの仮装の男性も警察に連行されていた。
「上海ではもう、2023年みたいに革新的なハロウィーンのお祭りはなくなるだろう。徐々にとがった部分を失って調和的になる」。あるユーザーはそう書き込んでいた。