レバノン・ガザ・シリアで死者80人超、イスラエルの攻撃で子どもや女性も犠牲に
国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンは、ジャバリアの住宅に対するイスラエルの攻撃で親や子ども、孫たちが死亡したとX(旧ツイッター)に投稿した。
イスラエル軍は「ジャバリアにあるテロリストのインフラ拠点」を攻撃したと説明している。
ガザ北部にあるカマル・アドワン病院のフッサム・アブ・サフィヤ病院長によると、病院には助けを求める電話が殺到した。中にはがれきの下敷きになったという人々からの電話もあったが、「我々には助けられなかった」。
米政府はイスラエルに対して先月、ガザの人道状況改善を要求し、ガザ地区への人道支援を30日以内に増やさなければ、外国軍への支援に関する米国の法律に抵触する恐れがあると通告していた。
世界保健機関(WHO)は8日、「ガザ地区北部では飢餓が差し迫っている可能性が大きい」と指摘した。国連のデータによると、ガザ地区への人道支援物資輸送は、この1年の中で最も少なくなっている。
これに対してイスラエル側は、過去のそうした情報は不正確だったなどと反論した。
シリアでは首都ダマスカス南郊サイイダ・ザイナブで集合住宅の建物がイスラエルに空爆され、シリア国営シリア・アラブ通信(SANA)によると民間人少なくとも7人が死亡、20人が負傷した。犠牲者には女性や子どもが含まれているという。
サイイダ・ザイナブには武装組織ヒズボラの拠点があるとされ、過去にもイスラエル軍が攻撃していた。