元首相の釈放求めるデモ隊と警官が衝突、パキスタン首都封鎖
デモ隊は26日午前までに封鎖を突破し、市内の内側にあるインターチェンジに集合している。議会や最高裁判所など主要な政府庁舎の外では兵士の姿が目撃された。
パキスタン内相は、治安部隊が銃弾によって負傷したが、警察はデモ隊に対して「自制を示している」と述べた。内相は、デモ参加者が一線を越えた場合、治安部隊には反撃する権限が与えられていると警告。外出禁止令の発動や軍の派遣など追加措置を講じる可能性もあるという。
カーン元首相の政党「正義運動(PTI)」は、「平和的な」デモ隊に対する発砲があったとして、政府側が過剰な武力を行使したと非難した。PTIによれば、デモ参加者約20人が負傷した。
CNNはいずれの側の報道についても独自に確認ができていない。
デモ隊はカーン元首相の釈放などを要求している。
カーン元首相の支持者にとっては今年2月に実施された総選挙は自由でも公正でもなく、「盗まれた」としている。
カーン元首相は2022年、不信任決議案の可決により首相の座を追われた。カーン元首相は1年以上にわたって服役しており、汚職や国家機密の漏洩(ろうえい)などさまざまな容疑がかけられている。カーン元首相やPTIはそうした容疑の全てを否認している。