インド北部とパキスタン東部、大気汚染が深刻化 平均余命への影響懸念

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朝もやに包まれるヤムナー川=10月、インド首都ニューデリー/Ajay Aggarwal/Hindustan Times/Getty Images

朝もやに包まれるヤムナー川=10月、インド首都ニューデリー/Ajay Aggarwal/Hindustan Times/Getty Images

(CNN) ヒンドゥー教の祝祭「ディワリ」を数日後に控え、インド北部とパキスタン東部は再び厚く有毒なスモッグに覆われた。花火で祝われるディワリは毎年、大気の質を急激に悪化させる。

世界の大気質を追跡している「IQエア」によると、インドの首都ニューデリーの大気質指数は数日間にわたり「非常に不健康」とされる200を上回っていたが、28日午前には約250に達した。

インド国境から約25キロ離れたパキスタンの都市ラホールでは28日、大気質指数が「危険」とされる500を超えた。これは世界保健機関(WHO)が示す健康的な指数のほぼ65倍に相当し、IQエアによると、同日時点で世界で最も大気が汚染された都市となっている。

この地域の大気質は、冬が近づくにつれ悪化するとみられている。農業廃棄物の焼却や石炭火力発電、交通渋滞、そして風のない日々により黄色いもやが空を覆う。

ディワリは31日に始まる。5日間の祝祭期間中、人々が家族と集い、ときには地元の禁止令を無視して爆竹を鳴らし、大気汚染をさらに悪化させる。

毎年スモッグの季節になると、オレンジ色のもやや霧に包まれた建物といったディストピア的な光景がニュースをにぎわせ、呼吸器疾患のリスクや平均余命への影響について医師が警告するため、警戒感が高まる。インドの大気汚染が非常に深刻であることが判明し、専門家らはスモッグが数億人の命を数年分も奪う可能性があると警鐘を鳴らしてきた。

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