インド北部とパキスタン東部、大気汚染が深刻化 平均余命への影響懸念

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大気汚染対策で散水する車両/Sanchit Khanna/Hindustan Times/Getty Images

大気汚染対策で散水する車両/Sanchit Khanna/Hindustan Times/Getty Images

デリーと近隣州が責任の所在をめぐり対立するなか、住民や専門家らは長年、なぜインドが大気汚染を抑制できないのか疑問を抱いてきた。

デリーはディワリに先立ち、爆竹の使用と販売を禁止していたが、政策の実行は困難だった。

インド政府はまた、2019年に全国的な大気浄化プログラムを開始。大気汚染物質である粒子状物質の濃度を26年までに40%削減する戦略を掲げた。この対策には石炭火力発電の停止や大気監視システムの設置、バイオマスの焼却禁止が含まれる。

当局はニューデリーの大気汚染対策として道路への散水や人工降雨にさえ着手しているが、専門家らは、これらについて根本的な問題に対処できない応急処置的な解決策だと批判する。

政府のデータによると、インドの一部の都市では大気質の改善が見られているが、進捗(しんちょく)は遅い。

IQエアによると、大気汚染の季節が始まる11月におけるニューデリーの有害な微小粒子状物質PM2.5の平均濃度は18年から22年の間、ほぼ変化がなかった。

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