シリア南部で新たに反体制派蜂起、北部攻勢から遠く離れた地域
(CNN) シリア南部ダルアー県で、反体制派による新たな蜂起が発生している。北部要衝ホムスへ向かう主要反体制派の攻勢からは遠く離れた地域となる。
新たに結成されたこの組織は声明で、目標は「新しいシリアの建設に集団で取り組むこと」だと説明した。
CNNが位置情報を特定した映像には、反体制派の戦闘員がダルアー市南郊のヨルダン国境に近い道路を奪取する様子が捉えられている。
6日午後までに、バイクに乗った集団が北をめざす様子も映っている。別の動画では、ダルアー市北郊の町ダエルに掲げられた「自由シリア」という旗が見える。
シリア南部で反体制派の運動が始まったのは2012年。ダルアーで地元活動家が「自由シリア軍」に属するグループを結成した時のことだ。戦闘員らはいったんダルアー市を制圧したものの、後に政権が奪還した。
南部の反体制派と政権軍の間ではかねて低強度の衝突が頻発していたが、情勢が大きく激化するのは久々となる。