アサド政権の薬物製造施設か、SNSに映像出回る

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カプタゴンを製造するシリアの施設を映したとされる映像のスクリーンショット/Obtained by CNN

カプタゴンを製造するシリアの施設を映したとされる映像のスクリーンショット/Obtained by CNN

(CNN) アサド政権が崩壊したシリアで撮影されたとされる、薬物カプタゴンが大量に保管されている倉庫の映像が11日、ソーシャルメディア上に出回った。アサド政権下ではカプタゴンが製造・販売され、同国は「麻薬国家」となっていた。

映像に映っている大きな倉庫は首都ダマスカス近郊の軍司令部にあるとされている。同司令部はアサド氏の弟のマヘル・アサド氏が統括していた。CNNは映像の撮影場所を検証できていない。

映像の音声には「カプタゴンの錠剤を製造する最大規模の施設」とある。大量のカプタゴンの錠剤が製造装置と共に床に置かれている様子が映っている。

米国などはアサド政権がカプタゴンを積極的に輸出していると主張してきたが、映像が本物であることが確認されれば、そうした主張を裏付けるものとなる。周辺の中東諸国ではカプタゴンが重大な社会問題となっており、一部の国はカプタゴンの取り引きを抑制するためにアサド政権との協議に乗り出していた。

アンフェタミンを含むカプタゴンは依存性の強い薬物で、末端価格が安いことから「貧者のコカイン」とも形容される。近年の調査でカプタゴンの取り引きは年間数十億ドル規模にのぼると推定されている。米国の制裁を受けていたシリアにとって、カプタゴンの製造・販売はアサド政権の頼みの資金源だったと考えられている。

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