イスラエル、在アイルランド大使館閉鎖 パレスチナ国家承認やジェノサイド提訴支持に反発
(CNN) イスラエルのギドン・サール外相は15日、アイルランドのイスラエル大使館閉鎖を発表した。「極端な反イスラエル政策」を理由としている。
イスラエル外務省の発表によると、サール外相は「アイルランドがイスラエルに対して用いる言動は、二重基準であると同時にユダヤ国家の合法性を否定して極悪とみなす考えに根差している。アイルランドはイスラエルとの関係においてあらゆる一線を越えた」と強調した。
アイルランドは今年5月、パレスチナ国家を正式承認すると発表。サイモン・ハリス首相は当時、「正しいことをするのに間違った時はない」とCNNに語っていた。これを受けてイスラエルは駐アイルランド大使の即時召還を命じた。
イスラエル大使館の周辺で、パレスチナへの連帯を示すデモに参加した人々=10月、アイルランド首都ダブリン/Clodagh Kilcoyne/Reuters
3月には、イスラエルがジェノサイド(集団殺害)を行っているとして南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)に提訴した措置を支持すると表明した。
アイルランドのハリス首相はイスラエルの発表に「深い遺憾」を表明。「アイルランドが反イスラエルだという主張を全面的に否定する。アイルランドは平和と人権と国際法を支持する」とX(旧ツイッター)に書き込んだ。