ロシア軍将官死亡、ロシア当局者が猛反発 「テロ行為」に分類
(CNN) ロシア軍のイーゴリ・キリロフ中将と補佐官が首都モスクワ市内で起きた爆発で死亡した事件に対し、ロシアの当局者は猛反発している。この攻撃を巡ってはウクライナが関与を主張している。
ロシア連邦院(上院)の国際問題委員長を務めるコンスタンチン・コサチョフ議員は、キリロフ氏の「取り返しの付かない喪失」に衝撃を受けていると表明。SNSテレグラムに「殺人犯は処罰される。疑いの余地なく、そして情け容赦なく」と書き込んだ。
ロシア下院のアンドレイ・カルタポロフ議員も、キリロフ氏殺害に関与した者は「発見され、処罰される」と指摘した。
ロシア外務省のザハロワ報道官はキリロフ氏について、何年にもわたり西側の犯罪を「徹底的に暴いていた」人物だと述べ、ウクライナで米国の生物兵器実験所が活動しているという虚偽であることが証明された説など、複数の陰謀論に言及した。
爆発で破壊された建物や歩道の様子/Sefa Karacan/Anadolu/Getty Images
ロシア捜査当局は17日、キリロフ氏と補佐官が死亡した事件について、「テロ行為」に分類する方針を明らかにした。
報道官によると、今回の暗殺は「殺人」にも分類された。捜査当局はキリロフ氏の殺害に関連する「武器弾薬の違法取引」について調べを進めているという。
これまでの捜査によると、爆発装置は現場に止められたスクーターに仕掛けられており、これが爆発して2人を死亡させたとみられている。