ロシア軍、シリアからの大規模撤収を開始 欧米当局者

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フメイミム空軍基地に向かうロシアの軍事車両=15日、シリア・ラタキア/Umit Bektas/Reuters

フメイミム空軍基地に向かうロシアの軍事車両=15日、シリア・ラタキア/Umit Bektas/Reuters

(CNN) シリアのアサド大統領の失脚を受け、ロシアが軍装備品や兵員の大規模撤収を始めたことが分かった。諜報(ちょうほう)に詳しい米当局者2人と西側当局者1人が明らかにした。

当局者らはロシアの撤収について、大規模かつ重要な動きだと指摘。撤収が始まったのは先週だが、恒久的なものになるかどうかは不明だとの見方を示した。

欧米の諜報が示唆するところでは、ロシアの当局者は現在、シリアの実権を掌握した主要反体制派「シャーム解放機構」(HTS)が一部主要基地へのロシアの残留を認める何らかの交渉による解決に前向きかどうか見極めている。候補となる基地の中には、ラタキアのフメイミム空軍基地やタルトゥスの港湾施設も含まれるという。

クレムリン(ロシア大統領府)のペスコフ報道官は先週の記者会見で、シリア首都ダマスカスの反体制派と接触していることを明らかにし、「現地の支配勢力との接触を維持する必要がある。我々はシリアに施設や人員を配置しているからだ」と述べていた。

米当局者の2人によると、ロシアは海軍の資産をシリアからリビアに移動させ始めた。別の国防当局者によれば、ロシア政府はリビア国民軍のハフタル司令官への圧力を強め、ベンガジの港湾に対するロシアの権益を確保するよう求めているという。

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