ロシア軍、シリアからの大規模撤収を開始 欧米当局者

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フメイミム空軍基地で装備品を積載するロシア軍用機を示す衛星画像。13日撮影/Maxar Technologies

フメイミム空軍基地で装備品を積載するロシア軍用機を示す衛星画像。13日撮影/Maxar Technologies

当局者によれば、リビアの港湾を失い、シリアのタルトゥスも放棄せざるを得ない状況になれば、ロシアは北大西洋条約機構(NATO)の南側面に対して戦力を投射する地中海の港湾を失うことになる。たとえ一時的にでもタルトゥスを失えば、ロシアとアフリカの間で違法物資を輸送するロシアの試みは一段と難しくなる見通しだという。

航空関係の記録や人工衛星画像には、ロシア非常事態省に登録された貨物機がここ1週間足らずの間に少なくとも7回、リビアのアルカディム航空基地に到着したことも示されている。歴史的に、アルカディム航空基地はアフリカにおけるロシアの作戦拠点となっており、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が戦争犯罪に問われたスーダンの準軍事組織に兵器を供与する際にも、この基地が使われた。

CNNは先週、米宇宙企業マクサーが13日午前に収集した人工衛星画像をもとに、ロシアは航空機に貨物を積み込んでシリアの軍事基地を離れる準備を進めている様子だと報じていた。

フメイミム空軍基地には13日の時点で、2機のAN124大型輸送機が駐機していた。両機ともノーズコーンが開いており、貨物の積み込み準備が整った状態とみられる。同基地ではおそらく輸送の準備としてKa52攻撃ヘリコプターが解体されており、ロシアの地対空ミサイルシステム「S400」の部品の積載準備が進められている様子も確認できる。

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