シリア首都でキリスト教徒が抗議デモ、クリスマスツリー燃やす動画の拡散受け
ダマスカスでの抗議デモは複数の教会に向かって行進した。参加した24歳のカトリック教徒の男性はCNNの取材に答え、国内のキリスト教徒への保護強化を訴えるのが目的だと明らかにした。
イスラム教徒の反体制派がシリア第2の都市を制圧した際、キリスト教徒らは自分たちの教会や資産が守られるとする保証を得ていた。
アサド政権はキリスト教徒に対し、祝日を祝い、儀式を行うことを認めていた。ただ全シリア国民と同様、キリスト教徒も言論の自由や政治活動での制限を受けていた。
現在シリアの大半は反体制派の武装組織「シャーム解放委員会(HTS)」の支配下にある。HTSを率いるジャウラニ指導者はシリア国内の少数派や各宗教の宗派を保護すると主張するが、これまでのところクリスマスの祝祭を前にしてキリスト教徒に対する具体的な保護の呼び掛けは行っていない。
HTS主導の政府は、25日と26日を公共の祝日にするとしている。
ダマスカスの住民らはCNNの取材に答え、HTSは今年の祝祭や祈りに関していかなる制限も課していないと述べた。それでもキリスト教徒らは、HTSに属さない暴力的な武装グループが自分たちを襲うのではないかと不安を抱いているという。