エクアドル大統領選、現職ノボア氏と左派ゴンサレス元国会議員が事実上の一騎打ち
(CNN) 南米エクアドルで9日、大統領選が行われた。大統領選には16人が立候補したが、現職のダニエル・ノボア大統領と、左派コレア元大統領派のルイサ・ゴンサレス元国会議員の事実上の一騎打ちとなっている。
エクアドルの憲法では、候補者が1回目の投票で勝利するには、過半数の得票を獲得するか、あるいは40%超の得票で2位の候補者に10ポイント以上の差をつける必要がある。
こうした候補者が現れなかった場合、得票の多い上位2人が決選投票に進む。決戦投票は4月13日に予定されている。
今回の大統領選は、犯罪に対して強い姿勢を示すノボア氏に引き続き国のかじ取りを任せるか、別の選択肢を示すゴンサレス氏を選ぶかを決めることになる。
ノボア氏は2023年に行われた前大統領の辞任に伴う大統領選で勝利した。
ノボア氏は複数回にわたって非常事態を宣言し、ギャングの活動に対抗するため軍を派遣。昨年はギャングのリーダーが脱獄したことを受けて、新たに警備の厳しい刑務所の建設に着手した。
23年の大統領選にも出馬したゴンサレス氏は「エクアドルの復活」を掲げて出馬し、ノボア氏と同様に薬物の取り締まりに積極的に取り組むと約束している。
5月に誕生する新大統領は、治安や経済、全国的なエネルギー危機、国際社会との関係といった課題に取り組むことになる。