エクアドル、メキシコ輸入品に27%の関税 国内生産者の公正な取り扱い確保で
(CNN) 南米エクアドルのノボア大統領は3日、エクアドルの生産者に対する公正な取り扱いを確保するため、メキシコ製品に27%の関税を課すと発表した。
ノボア氏はX(旧ツイッター)への投稿で、メキシコと自由貿易協定を結ぶことについて前向きだとしながら「乱用があった場合は別だ」と述べた。詳細については明らかにしなかった。ノボア氏によれば、自由貿易協定が締結されるまで、メキシコからの輸入品に対しては27%の関税が課されるという。
メキシコ政府のデータによれば、エクアドルは2023年にメキシコから5億4100万ドル(約830億円)相当の製品を輸入している。最も多かった輸入品は医薬品で、23年のメキシコからエクアドルへの輸入品の12.6%を占めた。
メキシコ政府のデータによれば、エクアドルはメキシコにとって輸出先としての存在は小さく、輸出額に占める割合は0.1%に満たない。
メキシコの貿易をめぐっては、米国のトランプ大統領とメキシコのシェインバウム大統領が会談を行った後、トランプ氏がメキシコからの輸入品に25%の関税をかけるとの措置について一時的な停止を発表していた。
エクアドルとメキシコは昨年、国交の断絶を発表。これは、ノボア氏が警察に対し、在エクアドル・メキシコ大使館への突入を指示し、大使館に滞在していたグラス元副大統領を拘束したことが原因だった。