独首相、選挙めぐり「外部」からの干渉を拒否 米副大統領の演説受け

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ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で演説したショルツ首相=15日/Johannes Simon/Getty Images

ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で演説したショルツ首相=15日/Johannes Simon/Getty Images

(CNN) ドイツのショルツ首相は15日、同国で開催されたミュンヘン安全保障会議で演説し、ドイツの人々は自らの民主主義について自ら決定すると主張し、総選挙への「外部」からの干渉を拒否した。ショルツ氏の今回の発言は、バンス米副大統領が14日に行った演説に反論するもの。

バンス氏は同会議での演説で、欧州の同盟国に対し、言論の自由を抑圧し、移民に対する管理を放棄し、極右政党との協力を拒否しているなどと非難した。

聴衆は、トランプ米政権がどのようにしてウクライナでの戦争を終結させる計画なのか聴くことを期待していたものの、耳にしたのはバンス氏からの「説教」であり、バンス氏は欧州の指導者に対し、欧州の安全保障にとって最大の脅威は「内側」にあると指摘した。

独極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」によれば、同党のワイデル共同党首はバンス氏とホテルの一室で会談した。約30分にわたった会談では、ウクライナでの戦争やドイツの国内政治などが議題にのぼったという。

ショルツ氏はバンス氏の発言を否定し、国内政治に関して外国からの干渉は受け入れないと述べた。

ショルツ氏が率いる中道左派「社会民主党(SPD)」をはじめとするドイツの主要政党はAfDとの協力の可能性を排除している。こうした協力拒否の姿勢は「防火壁」とも呼ばれる。

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