雪崩に巻き込まれた建設作業員46人を救出、コンテナのおかげか インド
ニューデリー(CNN) インド北部ウッタラカンド州で発生した雪崩に巻き込まれた建設作業員約46人が救出されたことがわかった。当局が明らかにした。生存者は雪崩に襲われ、約1日半にわたって雪の中に閉じ込められていた。
2月28日に大雪のために雪崩が発生した後、インド陸軍が救出活動を開始した。雪崩は、ヒマラヤの山岳地帯に位置する標高約3200メートルの集落の近郊で発生した。
警察や軍によれば、コンテナ内で生き残った作業員は約46人。作業員8人が死亡した。
地元当局によれば、救出された作業員の多くは出稼ぎ労働者で、幹線道路の建設に従事していた。
同州の軍の報道官は4日、CNNの取材に対し、作業員は通常、テントを使用するが、悪天候のために、金属製のコンテナ八つに一時的な宿泊施設を設置していたと明らかにした。このことによって、多くの命が救われた可能性がある。
報道官は、コンテナが作業員の安全を守ったほか、救出作業も容易にしたと指摘。厚い雪の下に埋もれた遺体を発見することは、大きなコンテナを見つけるよりもはるかに難しいと説明した。
軍がSNSに投稿した写真には、深い雪の中、部分的に破壊された金属製のコンテナを探知犬とともに囲む兵士の姿が写っている。

金属製のコンテナを囲む兵士ら/Indo-Tibetan Border Police (ITBP)
投稿に添えられた動画の中で、生存者のひとりが病院のベッドから語ったところによると、すぐに救助できる人は全員救助され、全面的な支援も受けているという。
ヒマラヤの山岳地帯では特に冬場は雪崩や地滑りが発生しやすい。人間が引き起こした気候危機によって、異常気象はさらに深刻になり、予測もしにくくなっている。