軍戦闘機が誤って住宅に爆弾投下、15人負傷 韓国
ソウル(CNN) 韓国軍は6日、空軍の戦闘機が米軍との訓練中に誤って住宅に爆弾を投下し、十数人が負傷したことを明らかにした。
空軍の発表によると、首都ソウル北方の抱川(ポチョン)市で同日午前10時7分ごろ、KF16戦闘機2機からMK82爆弾8発が「異常」な状況で投下され、射撃区域外の民間施設に落ちた。
韓国国防省は初期段階の調査結果として、操縦士が投下目標の位置を誤って入力した可能性を指摘した。
現地メディアの映像には、農村地区から濃い煙が立ち上る光景が映っている。
韓国消防庁によると、民間人15人が負傷し、このうち2人が重傷。心停止や意識不明の報告はないという。

爆弾が落下した現場に派遣された消防士や警官/Ji/Reuters
住宅2棟が損壊したほか、教会の一部とトラック1台が破損した。
抱川市長はテレビを通した声明で「現場は大混乱に陥り、戦場のようだ」と述べ、市民の納得できる対応が決まるまでの間、軍のすべての訓練をただちに中止するよう求めた。
空軍はCNNに、戦闘機が定例の米韓合同演習「フリーダムシールド(自由の盾)」に関連する陸軍、米軍との実弾射撃訓練に参加していたと述べたが、詳細には言及しなかった。フリーダムシールドは10日から20日まで実施される。