韓国で相次ぐ山火事 4人死亡、数千人が避難
韓国・ソウル(CNN) 韓国南部で週末にかけて20件を超す山火事が相次いで発生し、これまでに4人が死亡、数千人が避難を強いられている。
23日夜現在、9000人近い消防士や警官が5地区の火災現場に出動し、ヘリコプター120機が派遣された。消防隊は乾燥や強風と戦いながら消火活動を続け、24日午前の時点で4件を除く全ての山火事を食い止めた。
行政安全省によると、芝刈り機の火花を原因とする最初の山火事は21日午後、首都ソウルから約300キロ離れた慶尚南道の山清で発生。聯合ニュースによれば、対応のために派遣された公務員4人が死亡した。
24日午前の時点でこの山火事はまだ消し止められておらず、1464ヘクタールあまりが焼失している。
22日には慶尚北道やウルサン市などでも山火事が相次いで発生。慶尚北道の義城では墓参者が発生させた山火事のため、24日午前までに6861ヘクタールが焼失した。
各地の山火事で2740人あまりが避難を強いられており、ほとんどは24日午前の時点で避難所にとどまっている。建物は義城の寺院を含めて約162棟に被害が出ている。
崔相穆(チェサンモク)大統領代行は22日、森林局に対し、住民の避難と消防隊員の安全確保に全力を挙げるよう指示した。
政府は同日、ウルサン市と慶尚南道、慶尚北道に非常事態を宣言した。