韓国憲法裁、首相の弾劾訴追を棄却 大統領の権限代行に復帰

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韓国の韓悳洙(ハンドクス)首相/Soo-hyeon Kim/Reuters/File

韓国の韓悳洙(ハンドクス)首相/Soo-hyeon Kim/Reuters/File

ソウル(CNN) 韓国の憲法裁判所は24日、同国の韓悳洙(ハンドクス)首相に対する弾劾(だんがい)訴追を棄却した。韓氏は職務停止が解かれて、大統領の権限代行に復帰した。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が昨年末に戒厳令を宣言して以来続いてきた数カ月にわたる政治的混乱における最新の展開となった。

職務停止中の尹氏を弾劾するかどうかについては、まだ結論が出ていない。尹氏は民事法手続きを一時停止し、政治活動を制限するとともに軍を国会に突入させ、韓国の民主主義を混乱に陥れたとして批判されている。

尹氏は昨年12月14日に職務停止となり、その後、韓氏が大統領代行を務めていた。

しかし韓氏は、大統領代行としての職務に就いてから2週間も経たないうちに、野党から弾劾訴追を受けることになった。憲法裁判所の3人の欠員のうち1人を任命しなかったことが理由とされている。

野党・共に民主党は、この任命拒否を「憲法を保護する義務に違反し、法治を深刻に損なう行為」と非難。また、韓氏が尹氏の戒厳令宣言を画策するのをほう助したなどと主張していた。

8人の裁判官のうち、弾劾を支持したのは1人だけだった。裁判所は声明で、韓首相が判事を任命しなかったことによって憲法を無力化しようとした証拠はなく、弾劾には当たらないと判断したと明らかにした。

韓氏は判決後、記者団に対し「裁判所の英断を歓迎する」と述べた。

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