タリバン、2月に拘束の米国人女性を解放
(CNN) 2月にアフガニスタンでイスラム主義勢力タリバンに拘束された米国人女性フェイ・ホール氏が解放された。事情を知る関係者が明らかにした。
同関係者によると、ホール氏は裁判所の命令に基づき、米国との交渉を仲介してきたカタールの支援を受けて釈放された。同氏はアフガンで許可なくドローン(無人機)を使用したとして拘束されていた。
身柄は首都カブールのカタール大使館に引き渡され、検査の結果、良好な健康状態が確認された。帰国便の手配が進められているという。
米国のハリルザド元駐アフガン大使が29日に公開した写真には、カタール当局者らと並んで座るホール氏の姿が写っていた。ハリルザド氏はX(旧ツイッター)への投稿で、カタールへの感謝を表明した。
ハリルザド氏はこれに先立ち、トランプ米政権の人質問題担当大統領特使に任命されたボーラー氏とともにカブールを訪れ、タリバンに拘束されていた米国人男性、ジョージ・グレズマン氏の解放を実現させていた。この交渉もカタールが仲介した。
トランプ大統領は29日、SNSにホール氏の動画を投稿した。同氏はこの中で「私を帰国させてくれたことに感謝します。米市民であることをこれほど誇りに思ったことはありません」と述べ、トランプ氏が大統領でよかったと話している。トランプ氏は「大変光栄な言葉です」と書き込んだ。
米政府は26日、外国人テロリストに指定しているタリバン当局者3人を、情報提供者に報奨金を出す対象から外していた。国務省報道官はこれを確認したうえで、テロリスト指定は続行すると言明した。