ミャンマー地震の死者2000人超す 発生から72時間経過
(CNN) 3月28日にミャンマーを襲ったマグニチュード(M)7.7の地震は、発生から72時間が過ぎた今も懸命の捜索救助活動が続けられている。ミャンマーで確認された死者は2000人を超えた。地震発生から72時間を過ぎると、がれきの下に閉じ込められた人の生存率は急激に下がるとされる。
ミャンマー軍事政権は3月31日、少なくとも2056人が死亡し、3900人以上が負傷したと発表した。まだ300人近くが行方不明になっている。米地質調査所(USGS)は、死者が1万人を超す可能性もあると推定している。
軍事政権からの要請を受け、各国も支援に乗り出した。
中国国営テレビによると、まず中国のチームが29日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンに入った。中国政府は1380万ドル(約20億円)の人道支援を表明している。
中国に続いてロシアも、救助犬や医師などの専門家を含むチームを派遣した。
英国やアイルランド、オーストラリアは計2000万ドルを超す人道支援を表明した。
米国のドナルド・トランプ大統領も支援を表明。国務省報道官は、31日夜までに米国のチームがミャンマーに到着する見通しだと発表した。
インド、シンガポール、マレーシア、香港も支援を表明している。
国連はミャンマー支援に500万ドルを拠出すると発表し、チームを結集して支援に当たると説明した。
しかしミャンマーでは内戦で弱体化したインフラが今回の地震でさらに損壊し、救助活動が困難な状況にある。被災地には、2021年に軍事政権が実権を握って以来、激しい戦闘が続く地域や、軍事政権と反政府武装勢力が別々に活動している地域も含まれる。道路の寸断やがれき、通信の途絶も救助活動の妨げになっている。