ミャンマー地震、「原子爆弾334発分」のエネルギー放出 地質学者
(CNN) ミャンマーを28日に襲ったマグニチュード(M)7.7の地震で、地質学者のジェス・フェニックス氏はCNNに対し、原子爆弾300発分を超えるエネルギーが放出されたとの見解を示した。一帯が引き続き余震に見舞われる可能性が高いと警鐘も鳴らした。
フェニックス氏はCNNの取材に、「今回のような地震で放出される力は、原子爆弾およそ334発分に匹敵する」と指摘した。
また、ミャンマーの地下ではインドプレートがユーラシアプレートに衝突し続けており、余震が数カ月続く可能性があると警鐘を鳴らした。
フェニックス氏はさらに、ミャンマー内戦の影響で被害はさらに深刻化するとの見通しを表明。「ただでさえ難しい状況が、ほぼ絶望的なものになるだろう」と言い添えた。
内戦による荒廃:ミャンマーは軍事クーデターに端を発する4年間の内戦に苦しんでおり、軍政の部隊と反政府勢力が国内各地で戦闘を繰り広げている。
内戦に通信遮断も重なり、今回の地震による被害の実態を国外から把握するのは難しい状況にある。
地元当局によれば、ミャンマーでは少なくとも1000人が死亡。米地質調査所(USGS)の初期段階のモデル予測によると、死者数は1万人を超える可能性がある。