伊ローマでテスラ車17台が焼失、各地で被害相次ぐ
ローマ(CNN) イタリアの消防当局によると、ローマ郊外の自動車販売店で31日午前、火災が発生し、少なくとも17台のテスラ車が焼失した。火災発生時、販売店に人はいなかったため、負傷者の報告はないという。
ローマの消防署は、火災の原因について「あらゆる可能性」を調査しており、放火の可能性も除外していないと述べた。地元警察は販売店の経営者らに聞き取りを行い、監視カメラ映像の確認も進めているという。

火災のあったテスラ車販売店の上空からの様子/Alessandro Serrano/Shutterstock
イタリアではここ数週間にわたり各地でテスラ車が破壊されたとの報告が相次いでいる。中には、米実業家のイーロン・マスク氏やトランプ大統領に対する反感を示すスプレー書きで汚損されるケースもある。
1週間前にはローマ北部で別の自動車販売店が全焼し、テスラの中古車を含む30台が焼失した。この火災は当初、電気系統の故障が原因とされたが、現在も調査は進められている。
警察やSNSの投稿によると、イタリアのメローニ首相が育ったローマのガルバテッラ地区でもテスラ車数台が汚損された。メローニ氏とマスク氏は互いに親しい友人だと明かしているが、メローニ氏は破壊行為についてコメントしていない。ミラノのテスラ販売店もここ数週間、環境保護団体の標的となっている。
テスラ車の破壊行為はフランスや米国各地でも報告されている。
米国では複数のテスラの施設前で平和的な抗議活動が行われている。デモ参加者はマスク氏率いる政府効率化省(DOGE)による連邦政府職員の削減に対し、「イーロン・マスクは去れ」と抗議の声を上げている。