ナポリで続く地震活動 未明にM4.4、住民野営 イタリア
(CNN) イタリアのナポリ近郊で数週間前から地震活動が続いている。13日未明にはマグニチュード(M)4.4の地震が発生し、住民は家を出て野営したり車の中で夜を明かしたりした。
M4.4の地震は人口が密集するナポリ西部のフレグレイ平野(カンピフレグレイ)で現地時間の13日午前1時半ごろ発生。住宅数棟が損傷し、車の上に破片が落下するなどの被害が出ている。地元当局によると15人が病院で手当てを受けた。

地震で住宅が損傷し車の上に破片が落下した/Alessandro Garofalo/LaPresse/AP
イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、同地では2月だけでもM0.3~3.9の地震や揺れが1813回以上発生。過去1週間では300回近くに上り、M2~3の地震もあった。
地震活動が続いているのは、200万年以上前のカンピフレグレイ巨大噴火で形成された広大なカルデラ地域。最も地震が集中している「レッドゾーン」には約50万人が住んでいる。
同地の学校は13日午前、地元当局によって閉鎖された。