ナポリで続く地震活動 未明にM4.4、住民野営 イタリア
INGVは13日、ベスビオ火山や活動を休止しているカンピフレグレイ火山に差し迫った噴火の危険はないと発表した。
INGVの専門家によれば、フレグレイ平野は現在、地面が徐々に隆起する「緩慢地動」状態にあり、これが原因で建物やインフラに亀裂が生じている。

地震の被害を受けたイタリア・ナポリの住宅/Alessandro Garofalo/LaPresse/AP
建物の下の地面に圧力がかかっているのは、地下に入り込んだマグマか、約8キロの地底にあるマグマだまりからのガス放出の可能性があるという。
同地は前回1984年の緩慢地動で地面が3.5メートル隆起し、その後沈下した。
住民の安全を懸念する声もあり、火山学者は「レッドゾーン」の住民を恒久的に避難させるべきだと警告している。