住民を恐怖に陥れたタカをついに捕獲、襲われる被害者が続出 英
ロンドン(CNN) 英ロンドン近郊の村で次々に人を襲って住民を恐怖に陥れていたタカが、ついに捕獲された。この数週間で住民が襲われた回数は50回前後。75歳の男性は病院で手当てを受け、郵便配達にも支障が出て、91歳の男性はニット帽2枚を盗まれる被害に遭っていた。
場所はロンドン郊外の小さな村フラムステッド。住民のスティーブ・ハリスさんが3日、わなを仕掛けてタカをケージに閉じ込めることに成功した
捕獲に協力したアラン・グリーンハラさんは、帰宅途中にフラムステッドに立ち寄ったところ、タカが煙突から急降下して男性を追いかけ、頭に襲い掛かろうとするところを目撃したと証言する。
タカは続いてアマゾンの配達員を追いかけ始めた。配達員は身をかわして道路からはみ出しそうになったという。
村ではそうした光景が日常茶飯事になっていた。中には身を守るためにヘルメットを着用し始めた住民もいる。

ヘルメットを着用して買い物に出かける親子/Jacqueline Lawrie/LNP/Shutterstock
PA通信によると、ハリスさんも2回にわたって襲われ、ヘルメットを着けてランニングに出かけるようになった。タカが出没するようになった自宅の庭には2人の子どもを出さないようにした。
しかし3日、わなを仕掛けてグリーンハラさんらが待ち構えていた庭に、ついにタカが降り立った。「『早く、早く、つかまえた』と叫ぶスティーブの声が聞こえた」とグリーンハラさん。急いで庭に飛び出して、わなから逃れようとするタカを阻止した。
警察は捕獲されたタカについて、「特製の鳥小屋で再訓練を待っている」と発表した。
狙われたのは背が高くて髪の少ない男性ばかり。タカは繁殖に入っており、「少しばかりホルモンが作用して相手を探していたのだろう」とグリーンハラさんは推測している。