英人気コメディアン、レイプと性的暴行の罪で訴追
(CNN) 英警察が、コメディアンで俳優のラッセル・ブランドさん(50)を4人の女性に対するレイプその他の性犯罪の罪で訴追した。
ロンドン警視庁が4日に発表した声明によると、ブランドさんはレイプ1件、強制猥褻(わいせつ)1件、オーラルレイプ1件、性的暴行2件で訴追された。
ロンドン警視庁によると、ブランドさんはロンドンの裁判所に来週出廷する予定。ブランドさんの現住所については特定しなかったが、イングランド南部に住んでいるとした。
最近では自身を社会派コメンテーターと位置づけるブランドさんは、これまで告発内容を否定している。
警察は2023年9月にブランドさんの捜査を開始。これに先立ち英紙サンデー・タイムズ、英紙タイムズ、チャンネル4はブランドさんの性的暴行疑惑にまつわる調査報道を発表していた。
ロンドン警視庁によると、4人の女性はそれぞれ1999年、2001年、04年、04~05年に被害に遭った。場所は最初がイングランド南部のボーンマス、以降はいずれもロンドンのウェストミンスター地区だった。
ブランドさんは4日、報道を受けてX(旧ツイッター)に投稿。改めて告発内容を否定した。
動画のメッセージの中でブランドさんは、「妻と家族を持つ以前、独身で若かった時期の私は愚かな男だった。神の光の中で生きる前には、一人の愚か者だった」「私は薬物中毒者であり、セックス中毒者であり、大馬鹿者だった。だが決してレイプ犯ではなかった。相手の同意を得ずにそうした行為をしたことは一度もない。私の目を見て、あなたがそれを理解してくれるよう祈っている」と語った。
その上で、支援のメッセージを寄せてくれた人々に感謝を伝えた。
ブランドさんは数々のハリウッド映画に出演。英国ではラジオやテレビの番組司会者も務めた。10~12年には米ポップスターのケイティ・ペリーさんと結婚していた。
薬物やアルコールとの戦いを公表した後、最近ではオンライン上での健康や陰謀論にまつわるトークで多くのフォロワーを獲得している。特に動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者は600万人を超える。