ハマス幹部、停戦協議でエジプト入り トランプ米大統領「ガザに良くしなければ」
(CNN) イスラム組織ハマスの代表団が26日、エジプトで、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意を仲介するエジプト当局と協議を行った。ハマスが声明で発表した。
代表団にはハマス指導評議会議長ら主要幹部が含まれる。
声明によると、代表団は、停戦や人質と受刑者の交換、復興を実現するための包括的な合意に向けた考え方を説明した。これらの取り組みを成功させるため、協議を継続することで合意したという。協議ではガザ地区の人道状況や住民への支援物資の迅速な搬入の必要性についても話し合われたという。
イスラエルは3月2日にガザを完全に封鎖し、食料や医薬品などの搬入を停止した。
エジプト当局者はCNNに対し、イスラエルを28日の協議に招待したと語った。イスラエル側が招待を受諾したかどうかは不明。
イスラエルの情報筋はCNNに対し、現時点で仲介国から新たな提案は受け取っていないと述べた。「イスラエルは仲介国経由で提示された提案にのみ対応する」
イスラエルの情報機関モサドのバルネア長官は先に、カタールのドーハで停戦協議に臨んだが、大きな進展は確認されていない。
米国のドナルド・トランプ大統領は25日、イタリアへ向かう機中で記者団の質問に答え、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に「ガザに良くしなければならない」と伝えたと明らかにした。「薬や食料が非常に不足している」とも述べた。ただし、ガザへの人道支援をどのように実現するかについて詳細は示さなかった。