生分解性プラスチック、海洋汚染を悪化させる恐れも 英議会報告書

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プラスチックに代えて生分解性素材を使用しても環境への影響は変わらないという/Citizen of the Planet/Education Images/Universal Images Group/Getty Images

プラスチックに代えて生分解性素材を使用しても環境への影響は変わらないという/Citizen of the Planet/Education Images/Universal Images Group/Getty Images

(CNN) プラスチックの代替として注目されている生分解性素材は、海洋汚染を悪化させ、環境に深刻な影響を及ぼす恐れがある――。英議会の委員会が12日に発表した報告書でそう指摘した。

プラスチック汚染を巡っては、海洋や環境に及ぼす深刻な被害を食い止めるため、プラスチックの代替として生分解性素材に注目する企業や消費者が増えている。

しかし英議会の環境・食糧・農村地域委員会がまとめた報告書によれば、こうした代替プラスチックは汚染問題を解決するどころか、環境に破壊的影響をもたらす恐れがある。

実際に、こうした代替素材を使う消費者は使用や廃棄に対して無頓着になりがちで、汚染を悪化させる原因になりかねないと報告書は指摘。「『生分解性』の素材は自然界に捨てられる可能性が高くなり、陸と海の汚染を一層悪化させる」という環境保護団体グリーン・アライアンスの言葉を紹介した。

報告書によると、生分解性素材の廃棄については消費者の間に混乱があり、リサイクルやごみのポイ捨てにも悪影響を及ぼしかねない。

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