パドルボードで米西海岸からハワイへ 「毎日プラごみに遭遇」

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パドルボードをこぐアントニオ・デラロサさん/Antonio De La Rosa

パドルボードをこぐアントニオ・デラロサさん/Antonio De La Rosa

(CNN) 立ち乗り用の専用サーフボードをパドルでこぐ「パドルボード」で米西海岸を出発した男性が先週、目的地のハワイに到着した。2カ月半かけて太平洋を横断する間、大量のプラスチックごみに遭遇したという。

耐久スポーツを得意とするスペイン人のアントニオ・デラロサさん(50)は6月9日、全長約7.3メートル、重さ約680キロの特製パドルボードでサンフランシスコを出発。76日間かけて約4750キロの距離をこぎ続け、24日にハワイ・オアフ島にゴールインした。

デラロサさんはこの間、毎日フェイスブックへの投稿を続けた。海上では連日、プラスチック製の網などが流されて行くのを見かけた。

本人によると、パドルボードでカリフォルニアからハワイまで到達した例は初めて。人々が海洋プラスチックごみの問題に目を向けるきっかけになれば、と話す。

エンジンのないボードに食べ物や海水の淡水化装置を積み込み、伴走船なしで渡り切った。全地球測位システム(GPS)や通信用の装置は、太陽電池を搭載したパドルで充電した。

調子の良い日は65~80キロも進んだが、海流の向きによっては15キロほどにとどまる日もあった。1時間ごとにGPSをチェックするため、夜もゆっくり眠ることはなかった。

海上で50歳の誕生日を迎え、小さなクッキーで祝ったという。魚を捕まえて食べたこともあるが、体重は出発前より10キロ以上減っていた。

デラロサさんはこれまでも手こぎボートで大西洋、パドルボードで北極圏の横断を果たし、スキーや自転車の長距離レースにも参加してきた。次は寒冷地の陸上で冒険に挑戦したいと話している。

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