ゼレンスキー氏、「最も困難な冬」の到来に警鐘
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は7日夜、定例となっている夜の演説を行い、次の冬は国民にとって非常に困難な季節になると警鐘を鳴らした。
ゼレンスキー氏は「ロシアの侵攻を受けた現在の状況を踏まえると、今回は独立以来最も困難な冬になる」と述べた。
すでに政府当局者や大手国営エネルギー会社の代表者と会談を行い、次の暖房シーズンに備えた対策本部の設置について話し合ったという。
ゼレンスキー氏はまた、「暖房シーズンに向けた十分な量のガスの購入、石炭の備蓄、発電の問題」があると指摘。今回はガスや石炭の海外販売は行わず、国内生産分はすべて内需に充てるとの方針を示した。
ウクライナが「欧州の統一エネルギー網への歴史的な加盟」を果たしたことで、近隣諸国によるロシア産エネルギーの消費を減らし、ウクライナの「外国為替収入」を増やすことが可能になるとの見通しも示した。
また、ロシアの攻撃で損壊した発電所などの修理を計画していることを明らかにし、「今後数カ月でこのプログラムを実施することがウクライナのエネルギー省にとって最重要課題となる」と強調した。