熱いコーヒーでやけど、顧客が米マクドナルド店舗を提訴 1990年代に同様の訴訟
ニューヨーク(CNN) ふたを適切に取り付けずに熱いコーヒーを出したとして、米サンフランシスコにあるマクドナルドの店舗が提訴されている。原告の女性はコーヒーを飲もうとした際に中身がこぼれて体にかかり、「深刻なやけど」を負ったと主張している。
訴訟は先週提起された。原告のメイブル・チャイルドレスさんは「体の痛みと精神的苦痛、その他の損害」を被ったと主張し、店側の過失がやけどの「大きな要因」になったと訴えている。
チャイルドレスさんはまた、店の従業員が自身を助けるのを「拒んだ」と主張。マクドナルドはこの点を否定している。
マクドナルドのフランチャイズ店のオーナー、ピーター・オウ氏はCNNに寄せた声明で「我々はあらゆる顧客の苦情を真剣に受け止めている。その日チャイルドレスさんから報告を受けた際には、従業員と経営陣が数分以内に話しかけて支援を申し出た」と述べた。
オウ氏は「私の店には食品の安全性に関する厳格な手順がある。その中には、熱い飲み物にしっかりふたが取り付けられているかを確認する従業員の訓練も含まれている」と説明。訴訟内容を精査中だとしている。
今回の訴訟はマクドナルドのホットコーヒーを巡る1990年代の訴訟を思い起こさせる。この訴訟では別の女性がひざにコーヒーをこぼし、第3度熱傷を負った。
米不法行為法博物館によると、陪審はコーヒーが不当に熱かったとする女性の主張を認めた。このコーヒーは他社の出すコーヒーに比べ30~40度(カ氏)熱かったという。原告は当初、300万ドル近い損害賠償を認められたものの、上級審で約48万ドルで和解した。