人道支援物資配送の浮桟橋、ガザへ向けて出発 米国防総省
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区へ海上から人道支援物資を届けるための浮桟橋が、イスラエル南部アシュドッド港を離れてガザに向かった。米国防当局者が明らかにした。
桟橋を組み立てて海岸に接岸させるため、軍の艦船もガザに向かっているという。
桟橋の移動は安全保障上の懸念や天候不順のため、数日間の遅れが出ていたが、米国防総省の報道官は14日、「数日中に」桟橋の運用を開始できるはずだと語った。アシュドッド港からガザ地区の支援物資配送場所までは約50キロ。そこで桟橋と陸地をつなぐ接続路から支援物資を下ろし、近日中に配送準備が整う見通し。
15日には英国が、仮設シェルター8400棟を含む人道支援物資輸送の第1陣が、キプロスからガザへ向かったと発表した。キプロスはガザへ支援物資を海上輸送する拠点となっている。
一方、米国防総省によれば、米国の人道支援物資は埠頭(ふとう)の準備が整い次第、下ろすことができるよう、既にアシュドッド港で船に積み込まれている。
仮設桟橋は陸路を通じてガザに搬入される支援物資を補う目的で建設された。英国によると、最初は1日あたりトラック90台分の物資をガザに搬入することを目指し、桟橋の本格運用が始まれば1日あたりトラック150台分に増やせる見通し。