国連、調査委員会を設置 ラファでの国連職員襲撃をめぐり
(CNN) 国連は、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで14日に起きた職員1人が死亡し、1人が負傷した襲撃事件を調査するため、事実調査委員会を設置した。
国連の記章が明記された車両が標的となった今回の事案には各国指導者らから非難が殺到した。
国連のハク副報道官によると、最初の評価では、近くの戦車から致命傷を負わせる銃弾が発射され、国連車両の後部に命中した。イスラエル当局と襲撃の状況や爆発の性質の解明に向け話し合いを進めているという。
死亡した国連職員はインド出身。イスラエルによるガザでの軍事作戦中に国連の海外職員が死亡したのは初めて。負傷した職員はヨルダン出身で現在、入院している。いずれも国連安全保安局(DSS)の職員。
ガザには71人の海外援助要員が駐在している。今回の襲撃はこうしたスタッフが紛争地帯で直面する危険を浮き彫りにした。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、昨年10月以降、ボランティアを含め、少なくとも254人の援助要員が死亡している。