ビジネス界に広がるコーチング 英企業の8割が導入
(CNN) ビル・クリントン元米大統領にも、米人気司会者のオプラ・ウィンフリーにもコーチがいた。スポーツ界のスター選手たちは言うまでもない。コーチングの効用は近年、ビジネス界でも広く認められ、多くの企業が導入している。
英国のリーダーシップ・マネジメント研究所(ILM)が最近、国内企業250社を対象に実施した調査によると、コーチングの手法を使っている、または使ったことがある企業は全体の80%を占め、さらに今後使う予定だと答えた企業も9%に上った。
ILMのデービッド・パーディー氏は「不景気のさなかの調査にもかかわらず、コーチングがここまで普及していたことに驚いた」と話す。
厳しい経済情勢の下でも企業のコーチング熱が衰えないことは、英人材能力開発研究所(CIPD)が2009年に発表した研究結果からもうかがえる。調査対象の7割が、コーチング制度の拡大または維持を表明していた。
パーディー氏によると、コーチングは人々の能力を最大限に発揮させるための手段だ。一人ひとりが最高の成果を出すことは、企業にとっても非常に大きな意味を持つ。ILMの調査では、コーチングを導入している企業の95%が、コーチングは個人だけでなく組織全体にも有益だと答えた。