ユーロ圏財務相とIMF、ギリシャ支援に向け債務削減で合意
香港(CNNMoney) ユーロ圏諸国の財務相と国際通貨基金(IMF)は26日、ギリシャ支援の再開に向け債務削減策で合意を発表した。
合意内容にはギリシャ向け融資の金利引き下げや返済期限延長などを盛り込んだ。ギリシャの債務残高を2020年までに国内総生産(GDP)の124%に、22年までに110%以下に引き下げることを目指す。
ベルギーのブリュッセルで開かれたユーロ圏財務相とIMFの会合は過去数週間で3度目となり、10時間あまりに及んだ。
今回の合意により、12月から複数回に分け、440億ユーロの融資が実施される見通しになった。融資の大部分は、企業や世帯への貸し出し増加に向けた銀行の資本増強に充てられる。
ギリシャのサマラス首相は先に、新たな歳出削減や増税、労働市場改革を盛り込んだ緊縮法案を通過させている。2013年の債務残高はGDPの190%に達し、長引く景気後退からの脱却が課題となっている。市民の間では度重なる緊縮策への反発から抗議デモも広がった。