米当局、787の実験飛行許可
ワシントン(CNN) ボーイング787型機(ドリームライナー)のトラブルをめぐり、米連邦航空局(FAA)は7日、バッテリーと電気系統について調べる目的で、試験飛行の実施を認めると発表した。一方、米運輸安全委員会(NTSB)は、同機のリチウムイオンバッテリーが認可されるに至った経緯についても疑問を投げかけた。
試験飛行は厳格な条件を定めたうえで、技術者など調査と運航に不可欠な要員に限って搭乗を許可。無人地帯の上空で実施し、飛行中はバッテリー関連の問題について乗員が常時監視する。
FAAの決定を受けて米ボーイングは、試験飛行は安全に実施できると確信しているとの談話を出し、試験飛行に備えた仕様の1機を用意していることを明らかにした。
一方、NTSBは同日、記者団に対し、ボストンの空港で1月7日に発火トラブルを起こした機体のバッテリーについて、最初にショートを起こしたセルが特定できたと発表した。
しかしまだ原因の究明には至っていないと説明、可能性として、バッテリー製造上の欠陥や設計上の問題、バッテリーの充電に関連した問題などが考えられるとしている。