大衆紙のヌードは時代遅れ? 英サンに廃止要求強まる
(CNN) 英大衆紙サンに対し、同紙が「伝統」としてきた女性のヌード写真掲載は時代遅れだとして、廃止を求める声が強まっている。
サンは1970年代から3面(ページ3)にトップレスモデルの写真を掲載し、男性を中心とする読者に息抜きの場を提供してきた。「ページ3」はトップレス写真の代名詞になってウェブサイトにも進出し、モデルたちは同紙のキャンペーンなどにも一役買っている。
しかしサンのオーナーであるルパート・マードック氏は短文投稿サイトのツイッターでこのほど、「ページ3は前世紀的だ」と認め、刷新検討に前向きな姿勢を示した。ヌード廃止を訴える「ノー・モア・ページ3」のキャンペーンサイトには、4月1日までに8万8000人の賛同署名が集まった。
ページ3の人気モデルだったリンダ・ラサーディさんも廃止を支持する1人。「インターネットなどすべてで物事は動いている。全国紙にはもう必要なくなったと思う」と話している。
これに対して同紙を発行するニューズ・インターナショナルの広報は、昨年10月に実施した調査の結果、読者の約3分の2がページ3の存続を支持したと説明。サンが今も英国最大の売れ行きを誇っているのは、「ページ3も含めた同紙の形態が機能していることを示す」証だと強調した。サンの販売部数は1日228万部。購入者の友人や家族も含めた読者数は700万人を超すという。