アメリカン航空、全米で運航停止 システムトラブル影響
(CNN) 米アメリカン航空が16日、予約システムで発生したトラブルの影響で、全米で数時間にわたって便の運航を見合わせた。旅客機の運航が全米で停止されるのは極めて異例。
アメリカン航空は米東部時間の同日正午ごろ、短文投稿サイトの「ツイッター」でコンピューターに障害が起きていると報告。その1時間後、運航停止を発表した。
予約システムは同日午後4時半ごろに復旧したが、同航空の便は出発の大幅な遅れや欠航が相次いだ。影響はこの日を通して続く見通し。
また、系列の地域航空会社アメリカンイーグルも、ダラス、シカゴ、ニューヨークの3空港で一時運航を見合わせた。
アメリカン航空は1日当たり推定27万5000人の乗客が利用し、23万9000件を超す予約電話を受け付けている。予約システムを運営するIT企業は、システムは正常に機能していたが、アメリカンからの接続に問題があったと話している。
システムトラブルについてアメリカン航空は、15日にボストンで起きた爆弾事件との関連を示す証拠はないとした。
同航空の便が集中しているダラスの空港は、出発を見合わせた機体でゲートが満杯になり、バスを使って乗客を降ろした。空港には長い行列ができ、混雑が続いた。